前から気になっていたプロジェクト管理ソリューションJIRAを試してみようと思います。プロジェクト管理と言えばRedmine等のBTSとかリポジトリ管理とかそんなかんじのものを思い浮かべますが、JIRAもそれと同じようなものであるようです。
しかも高機能な上に、他のプロジェクト管理ツールからチケットをインポートできる機能も併せ持つ今話題のプロジェクト管理ツールだということですから、これは見逃せません。しかも安い。
というわけで使ってみた。
お試しということで体験版をダウンロードします。
# ダウンロード先
http://www.atlassian.com/ja/software/jira/download
cd /usr/local/src/
wget http://www.atlassian.com/software/jira/downloads/binary/atlassian-jira-5.2.4.tar.gz
tar zxvf atlassian-jira-5.2.4.tar.gz
cd atlassian-jira-5.2.4-standalone/
中身を見てみる
.
├── NOTICE
├── README.html
├── README.txt
├── atlassian-jira
├── bin
├── conf
├── external-source
├── lib
├── licenses
├── logs
├── temp
├── tomcat-docs
├── webapps
└── work
README.txt があるので vim で開いてみます。
vim README.txt
BRIEF INSTALL GUIDE
-------------------
1. Install Oracle's (formerly Sun's) Java Development Kit (JDK) or Java Runtime Environment (JRE) version 1.6 or above: http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
2. Set the JAVA_HOME variable to where you installed Java. The Windows and Linux installers will do this for you. See the following instructions for details: http://docs.atlassian.com/jira/docs-052/Installing+Java
3. Set your JIRA Home Directory. Instructions on how to set your JIRA Home Directory can be found here: http://docs.atlassian.com/jira/docs-052/Setting+your+JIRA+Home+Directory
4. Run 'bin\start-jira.bat' (for Windows) or 'bin/start-jira.sh' (for Linux/Solaris) to start JIRA. Check that there are no errors on the console. See below for troubleshooting advice.
5. Point your browser at http://localhost:8080/ You should see JIRA's Setup Wizard.
Full documentation is available online at:
http://docs.atlassian.com/jira/docs-052/Installing+JIRA
なるほど・・・。これは敷居が高そうだ・・。
とりあえず1番から進めていきます。
JREのインストール
JIRAを動かすにはJavaが必要なので、 ここからJDKかJREをダウンロードします。私はJDKを選択しました。
そしてインストール
tar xzvf jdk-7u10-linux-x64.gz
cd jdk1.7.0_10/
mv jdk1.7.0_10 /usr/local/
vim $HOME/.bashrc
# 追加
export PATH=/usr/local/jdk1.7.0_10/bin:$PATH
#vimを保存して終了し、実行
export PATH=/usr/local/jdk1.7.0_10/bin:$PATH
ここまでやって、javaを実行できるか確認します。
java -version
java version "1.7.0_10"
Java(TM) SE Runtime Environment (build 1.7.0_10-b18)
Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 23.6-b04, mixed mode)
これでjavaが実行できるようになりました。
JAVA_HOMEを定義
echo JAVA_HOME="/usr/local/jdk1.7.0_10/" >> /etc/environment
JAVA_HOME="/usr/local/jdk1.7.0_10/"
echo $JAVA_HOME
を実行して、環境変数にJAVA_HOMEを定義します。
実行
cd atlassian-jira-5.2.4-standalone/
bin/start-jira.sh
これでもう実行できるようです。
JIRAへアクセス
http://localhost:8080/
へアクセスします。
なんかでてきた

どうやらJIRAのホームディレクトリがないというエラーのようです。JIRAのホームディレクトリを指定するには環境変数としてJIRA_HOMEを定義してやればいいようです。
echo JIRA_HOME="/home/nacika/JIRA/" >> /etc/environment
JIRA_HOME="/home/nacika/JIRA/"
echo $JIRA_HOME
環境変数の設定が完了したら、一度JIRAのプロセスをキルします。
ps aux | grep JIRA
kill (JIRAのpid)
あらためて実行

おお!来ました!
データベースの選択では、とりあえずお試しなので内部を選択しました。この操作には少し時間がかかります。
アプリケーションの設定

評価ライセンスの発行

アンケートが求められる

管理者アカウントの登録

送信メールサーバーの設定

ようこそ画面

ダッシュボード

プロジェクト管理画面

これには驚きました。メニュー部分がAJAXの非同期読み込みで、ぬるぬる画面が切り替わります。

課題作成画面(チケット作成画面)

なんとモーダルウィンドウ!


課題(チケット)の作成は非同期通信で一瞬で終わる。早い!
課題リスト(チケットリスト)

見て分かる通り、検索結果のフィルタは保存できる機能がすごい!

ネジマークをクリックすれば、各チケットにダイレクトに状態の変更が可能!
課題のクローズ


課題のクローズもほんの一瞬で終わる。
一目瞭然なチャート

まだあまり課題を登録していないのでわかりずらいですが、課題数ベースで作成した課題と完了済みの課題との比較チャートです。一目均衡表の雲のようです。
誰の作業量が一番多いのか、少ないのかわかる課題画面

この機能こわいですね。作業量ベースで差が丸見えというか・・。力を魅せつけられるというか・・。
プラグインの導入

gitプラグイン(有料)

これはマイナスポイントかなぁ・・。デフォルトではCVSだけなのかなリポジトリ管理は。

あれっ・・コミットしてたはずなのですが・・・。
まとめ
メリット
- AJAXによる非同期読み込みで画面遷移をほとんど発生させずストレスのない挙動
- 非プログラマな職の人でも使いやすい。直感的でわかりやすい
- グラフが見やすい
- 進捗管理しやすい
- 他の人の作業状況が把握しやすい
- シンプル
- プラグインが簡単にいれられる
- 最初のインストールが少しむずかしいが、インストールさえできれば簡単
デメリット
- リポジトリ管理がヒドイ
- シンプルすぎて細かいところに手がとどいてない感じがする
- バージョンやマイルストーン・・・どこ・・?
- やっぱりバーンダウンチャートがほしい
- RedMineのTime Trackerプラグインには勝てない
- Redmineのチャートプラグインのほうが高機能
追記(2013/07/20)
JIRAのの最新版では下記の機能が追加されていました。かなり使えるようになっており、RedMineを超えているかもしれません。
- マイルストーン(バージョン管理)
- bitbacket連携によるgitの利用(5userまで無料)
- TEMPOプラグインによるタイムトラッキング機能(1000円買いきりの機能)